感染症の潜伏期と手術や入院


インフルエンザや水疱瘡の患者さんと接触し病原体に感染してから、自身に症状が出るまでの期間を潜伏期といいます.


従って、この潜伏期には、他人に感染させる可能性があります.入院や治療予定であった場合に、感染症の患者さんと接してしまうと、この期間には入院・検査などはできなくなります.


潜伏期間は、以下のように 病気により異なります.


水痘(水疱瘡):10-21日(接触から21日間入院ができないということです)

インフルエンザ:1-3日

風疹:14-21日

流行性耳下腺炎(おたふく風邪):12-25日

麻疹(はしか):8-12日

RSウイルス感染症:2-8日

ノロウイルス胃腸炎:1-2日

流行性角結膜炎:7-10日

咽頭結膜熱:5-7日(アデノウイルス)


手術予定であっても、上記の病気の子供さんなどに接触した場合は、感染している可能性があり、この潜伏期間に病院に入院したり検査や治療を受けることはできません(もちろん、それ以上の病状の理由があれば別ですが).


別項目の予防接種後の全身麻酔ができるまでの期間(可能であれば生ワクチンでは、14-21日、不活化ワクチンでは、2日以上あけることが望ましいとされています)を含め、注意が必要です.



予防接種と全身麻酔での手術



2015.1.20 記載