ニッチな学会に届いたお花

 

このホームページでも御紹介したニッチ脳神経脈管カンファレンスを昨日、無事開催できました.医師140人、放射線技師2人の参加で、主催者が言うのも何ですが、盛会でした.このホームページで扱う事項以外に、脳の血管解剖やその歴史などもテーマで、ニッチな会でした.


驚いたことに 、その受付にランのお花が届きました.あまり学術集会ではないことと思います.(本当
は、その写真をここに載せたかったのですが、昨日は、ばたばたしていたことと、私は会場内にいる必要があり、一緒の写真を撮れませんでした.申し訳ありません.その代わりに、病院に持って帰ったところの写真を載せます).


『秘書の方が世話をしてくれているので、会からほぼ一ヶ月が経ちますが今でも、この写真と変わらず、元気な花を咲かせています.2007.6.9』




送り主は、九州のK君のお母様でした.K君は、今は、全く症状がなくなり元気になっているのですが、当時は半身の不完全麻痺の脳梗塞でした.経緯は、別のページにあります.(実は、後で聞いたのですが、女性の名前でお花が届いていたので、受付では、きっと特別な関係の女性ではないかと疑っていたとか?).


お花に付いたメッセージがありました.「本日の勉強会が次の笑顔に届くように祈っております」.お子さんが脳梗塞になった時、子供の脳梗塞の情報が少なく、患児の御両親だけでなく、医師も困ることが多いので、自分の子供の経験・資料が、次の患児の笑顔につながるのであればとK君の資料などを送っていただいた経緯があります.今回も1演題ですが、子供の脳梗塞の発表があり、まだまだ知られていない病気であると思いました.


大人の脳梗塞に使われている、ある種の脳保護薬(エダラボン)が使えないかと、全国レベルでの研究が始まろうとしています.御存じはないと思いますが、脳梗塞とは限らず、子供に効能があり、その量が決まった薬などほどんど皆無なのが実情です.その薬の子供への適応拡大になぜか、私も関与しているというか、関与することになりそうです.








次の笑顔のために、がんばりたいと思います.


7月にすべて枯れたランの花は、来年の開花を目指し、ある科の部長が自宅に持ち帰り世話をしてくれています.3株あったうち、一株は枯れていましたが、2株は生きており来年うまくいけばまた可憐な花をつけてくれると思います.


2007.5.13, 6.9, 8.11 記


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