血管腫と血管奇形の比較表
血管腫 血管奇形
内皮細胞の増殖能 細胞の増殖能あり 異形性血管で構成され、内皮細胞は正常
出生時の認知 存在しないか、あっても小さく、 存在するが、遅れて認識
一ヶ月以内に急速に増殖する されることも多い
性差 女/男=3-5/1 女/男=1/1
増殖 乳児期に急激な増殖を示す(増殖期) 成長に比例して大きくなる
退縮 5-8歳頃までに退縮する (退縮期) 退縮しない
血管撮影所見 辺縁が明瞭で、増殖期には腫瘍濃染像 間質がなく、血管のみで構成され、
や動静脈シャントが認められる 血管奇形の種類により特徴的な
所見を示す
症状の悪化 内皮細胞の増殖 血行動態の変化
参考図書
小宮山雅樹:神経脈管学、メディカ出版、大阪、2012