サマー スクール

 


夏休みの2日間(8月9、10日)を利用して、大阪、高槻にある JT生命誌研究館のサマースクールに参加してきました.中学生から一般に人まで、専門家にマンツーマンでついていろんなことを2日間で経験できるプログラムで、私が(もちろん生徒として)参加したラボ:脳の形はどうなってできるのかラボは、高校生を含めた3人の参加でした.


普段は、アフリカツメカエルなどを使った、初期発生の難しい研究をされているラボですが、この2日間は、他のラボも同じように、例年、生命誌研究館では、一般から応募で、文字通り「サマースクール」をされています.


2日間で、大腸菌のプラスミドDNAの抽出(いらない成分を捨てていき、目的のDNAを残す作業で、分子生物学の基礎の実験手技だそうですが、やったことも見たこともない私には、驚きの連続でした)、DNAパズル(与えられたDNAを3種類の制限酵素で切って、その配列を考えるのですが、きっと今では、機械が勝手にやる作業のようですが、歴史的にこんな作業をしながらDNAの構造を決めてきたのが、想像できました)、ツメカエルの初期発生の受精卵標本作り(2細胞卵、8細胞卵、胞胚、原腸胚など、を順番に樹脂に入れて理科の標本のようなものを作りました、人の発生初期に似た受精卵からオタマジャクシの顕微鏡観察は感動ものでした:顕微鏡写真が撮れたら、このページの載せます).


これ以外に、ラボの橋本主税先生やスタッフの大学院の皆さんに、迷惑なほど、いろんな質問をさせていただきました.学生時代の理科実験に戻ったようで、楽しい2日間の研究生活?でした.




病院の病理部で、作ったツメカエルの卵を顕微鏡で眺めてみました.顕微鏡は上等なのですが、病理標本の薄いプレパラート用にできており、作った標本の一部しか観察できませんでした.(たくさんレンズが着いていて、カエルの標本が観察台に乗らなかったのが原因です)何とか、無理矢理、とれたのが下の写真です.



16個の細胞に分裂した時のもの.




尾芽胚の頃


2007. 8. 11 記、2007.8.24 追記


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