遺伝子検査

 

オスラー病の遺伝子検査が、2020.4.1から保険収載されました.5,000点です.指定難病の診断に必要な遺伝学的検査で、処理が複雑なもの、の扱いです.


  HHTの遺伝子検査を、現時点で、外部から受け付けているのは、かずさDNA研究所だけと思います


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  遺伝子検査で、変異が確認されるオスラー病患者さんは、85-90%です.つまり、オスラー病の患者さんであっても、10-15%の患者さんでは、変異を検出できません.それでも、臨床診断基準で、3-4ポイントであれば、オスラー病の確定診断です.


オスラー病の診断を受けた御両親のお子さんは、50%の確率で、オスラー病の患者さんであり、病的な遺伝子変異を持つことになります.


国際ガイドラインでは、そのようなお子さんは積極的な遺伝子検査が勧められます.国内の遺伝カウンセラーの中には、遺伝子検査を積極的に勧めない傾向にありますが、これは正しい方向とは言えません.


親御さんの遺伝子検査をまず行い、変異が検出された場合は、お子さんも積極的な遺伝子検査を行い、親御さんと同じ変異がなければ、そのお子さんは、オスラー病ではなく、今後も検査も一生不要です.逆に親御さんと同じ遺伝子変異が検出されれば、脳や肺のスクリーニングに進むことになります.


遺伝子検査で、病的な変異が検出されなかった場合、オスラー病でない場合とオスラー病なのに、変異が検出されない場合の二通りがあります.